いじける人の心理と欲求・接し方


 ●人から何かを注意されたり、指摘されたりするとすぐにいじける、周囲からの理解が得られなくていじけた態度で自分の殻に閉じこもる

 私たちの周りにはそうした「いじける人いじけやすい人」がけっこういます。

 自分でもつい、そうしたいじけた態度をとってしまうことがあります。きっと自分のいじけやすい性格で悩んでいる人もたくさんいることでしょう。

 では、いじけた態度をとってしまうとき、その心にはどんな心理が働いているのでしょう?いじけることで何を求め訴えてようとしているのでしょう?

 いじけた態度をとりがちな人にはどう接すればいいのでしょう?自分がいじけた気持ちになりそうなときどうすればいいのでしょう?

 このページではそんな、いじける気持ちの裏側にある心理や欲求、いじけやすい人への接し方や自分のいじけグセの治し方についてご紹介しています。当サイトのすべてのページは、本文下の総合ページリンクからご覧いただけます。

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いじけやすい人の共通の心理と特徴


 人が何かに対していじけた気持ちになったり、いじけた態度をとるというのはそれほど珍しいことではありません。子供たちにはよくあることですし、大人でもいじけた態度をとる人をよく見かけます。では、いじける人いじけやすい人にはどんな特徴があるのでしょうか?

 いじける人、いじけやすい人の共通点をいくつか挙げてみましょう。


 ・いじけやすい人は自分自身に対して強い劣等感や自信の無さを抱えている。

 ・いじけやすい人は「どうせ私なんか…」と言う言葉を頻繁に口にする。

 ・いじけやすい人は、なにかにつけて周囲の誰かと自分を比較している。

 ・いじけやすい人は、大きなプレッシャーやストレスに弱い。

 ・いじけやすい人は、自分の意見や考えを素直に表現することが苦手。

 ・いじけやすい人は、本音の気持ちと行動が裏腹になりやすい。

 ・いじけやすい人は、気に入った人との交際のみになりやすく交際範囲が狭い。

 ・いじけやすい人は、他人の成功や幸せを素直に喜べない。


いじけている画像

 いじける人、いじけやすい人の共通点をいくつか挙げてみましたが、いかがでしょうか?

 私自身にもあてはまることがたくさんあって、書いていて少々心苦しい思いもありますが、いじけやすい人は、周囲の人に自分の思いや考え、欲求を伝えたい理解してもらいたいという強い感情があるにもかかわらず、その思いを上手に、あるいはストレートに伝えることが苦手だったり下手だったりします。

 そしてそうしたうまく伝わらない、理解してもらえないことからくる不満やモヤモヤした感情もまた素直に表現できなくて、その結果へそを曲げていじけた態度をとってしまうという共通点があります。

 しかも、いじけやすい人は、人に思いをわかってもらいたいという感情や欲求が強いのに、「どうせ誰も自分の気持ちはわからない」という信念に近いものを抱えています。ですかから、人を拒絶するような態度を取り、人によっては「ほっといてくれオーラ」を強く発していることさえあります。

 いじけやすい人は、そうやって人を遠ざけるようなふりをしているけれどそれは、「誰かにかまって欲しい」という気持ちの裏返し。だから、いじけやすい人は本音の気持ちと行動が裏腹になりやすいともいえます。

 誤解を恐れずにいえば、いじけやすい人は「素直じゃない究極のかまってちゃん」といえるかもしれません。

 いじけやすい人は、その心の中に自分がいまどれほど大変かを周囲にわかってもらいたい、いたわりの言葉をかけてもらいたい、かまってもらいたい、助けてもらいたいという欲求を抱えています。ところが、そうした感情や欲求を素直に表現することがあまり上手ではありません。だから、いじけるのです。

 いじけた態度をとることで誰かに「どうしたの?なにかあったの?」と気づいてもらいたい、話をきいてもらいたいのです。いじけた態度から自分の思いを周囲に察してもらいたいのです。

 自分に自信を持っている人であれば、自分の感情を素直に表現したり、言葉で伝えたりすることにそれほど大きな抵抗は感じません。

 ところが、自分の思いや考えを上手に(ストレートに)伝えることが苦手、あるいは下手ないじけやすい人は、誰かにかまってもらいたい、理解されたいという強い感情があるにもかかわらず、自分に自信が持てないから、自分の思いや考えを上手に(ストレートに)表現することに抵抗を感じてしまいます。

 「どうせ自分の考えや気持ちなんて誰も理解してはくれない」という固定観念に縛られているからです。

いじけている画像

 「どうせ何をいっても、周囲から理解してはもらえない」「どうせ自分の立場でこんな意見を言っても誰も耳を貸しはしない」という固定観念と自信のなさから、ことあるごとに自分の発言を控え、その結果蓄積されたモヤモヤした気持ちが処理できずにいじけてしまうのです。

 また、いじけやすい人は、他人の成功や幸せを素直に喜ぶことができなくて、逆にひがんでしまう傾向があります。

 いじけやすい人は、他人の成功や幸せを見ると、それが手に入れられなかった自分が劣っていると周囲に思われている気がしたり、手に入れられなかった自分が惨めに思えて、他人の成功や幸せを素直に喜ぶ気持ちにはなれないのです。

 いつも他人と自分を比較して優劣を必要以上に気に病むのはいじけやすい人の共通の特徴といえます。

 いじけやすい人は、何かがうまくいかないと、ひねくれたように「どうせ全部私が悪いのよ」といったような言葉を頻繁に使います。

 実はこれ、いじけやすい人特有のプライドの高さから出た言葉で、何かがうまく行かないと決まって口では「全部私のせい」と自分の非を認めているかのような言葉を口にしますが、心ではそれを認めたくない、恥ずかしいという感情が渦巻いているのです。

 ではなぜ、口先だけだとしても自分のせいだと言うのでしょう。それは、周囲の人から「それはあなたのせいじゃない」という慰めや否定の言葉を引き出したいからです。「あなたのせいじゃない」という周囲の言葉を引き出すことで、結果「自分のせいじゃない」と思いたい、それを周囲から承認してもらいたいのですね。

 自分に自信のある人、本当にプライドの高い人は、何かがうまく行かなかったり、失敗したときにはそれを自分の失敗として受け止めて反省し、その失敗から何かを学び、次の行動につなげていくことができます。

 ところがいじけやすい人は同じようにプライドは高いものの、自分の失敗から何かを学ぼうとするのではなく、失敗が自分のせいじゃないと周囲に認めてもらいたいという欲求を優先させます。

 なぜならその失敗で自分のすべてが否定されてしまうような不安を感じているから。プライドが傷つくことを必死で避けようとしているのです。だから「どうせ悪いのは全部私でしょ」と言うことで、周囲から「そうじゃない」という慰めの言葉を引き出したくていじけた態度をとるのです。

 ですから、いじけやすい人は、意識するしないにかかわらず、自分が周囲からどう思われているかにとても敏感です。自分に対して誰が何を言っているか、その言葉の裏にある感情にも敏感です。

 いじけているときに周囲の誰が何を言ってきたか、どう接してくれたかを注意深く観察しています。言ってみれば、いじけることで周囲の人間を試しているともいえます。ときにはわざといじけたふりをして相手の反応をうかがう場合があるのはそのためです。

 では、いじけやすい人は、周囲の同情や承認を求めて計算高くいじけているのでしょうか?

 実はそうとばかりも言えません。いじけやすい人は、いじけるという感情を抑制できない精神年齢の低い人、言い換えれば子供っぽい甘えをコントロールできないでいる人なのです。

 精神的に成熟した大人ならば、泣いたり怒ったりいじけたりといった行動を人前ではできるだけ見せないように、その場にふさわしく自分の感情を抑制することができます。

 ところがいじけやすい人は、何か気に入らないことや言葉に出会うと子供がそうするように、すぐにいじけるという態度で不平不満を周囲に訴えます。意識するしないにかかわらず、そうしないではいられないのです。

 そして大人ならできるはずの我慢ができないので、自分のいじけを受け入れてくれる人の前では何度もいじけようとします。つまり周囲に甘えたいという感情を制御できないでいるということです。

 では、こうしたいじける人、いじけやすい人にはどんなふうに接したらいいのでしょう? もしも自分がいじけやすい性格だとしたら、どうすればそのいじけグセを治せるのでしょう?

 後半では、いじけやすい人への接し方や自分のいじけグセの治し方についてご紹介しています。よろしければ、引き続き後半もご覧ください。


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いじけている人への接し方と対処法

 いじけている人への接し方を大きく分けると、相手のいじけた態度に寛容な気持ちで接する方法と、いつまでもいじけていても周囲の理解は得られないよと、時には厳しく諭すように接する方法、そして一定の距離を置いて相手にしない方法とが考えられます。

いじけている画像

 ●相手のいじけた態度に寛容な気持ちで接する方法

 いじけている人には、まず「どうしたの?」と声をかけてみましょう。いじけている人はいじけることで、周囲に関心を持ってもらいたいわけですから、声をかけることでその人に関心を持っていることを知らせます。

 するといじけている人はたいてい「別に」「なんでもない」といった素っ気いない返事を返してきます。けれど、この「別に」「なんでもない」といった素っ気いない返事は「自分の思いや不平不満を聞いて欲しいという感情の裏返し」ですから、しばらくのやりとりの後、相手はポツリポツリ話し始めます。

 そして相手が話し始めたらじっくり話を聞きます。このときに大事なのは、相手の心情を否定しないこと、ジャッジしないことです。

 いじけやすい人は、常に自分は周囲から不当な扱いを受けているという感情を隠し持っています。その感情の根っこには「どうせ私は…」「どうせ私なんか…」という信念にも似た固定観念があります。

 過去の体験の中で、何かを受け入れてもらえない、うまくいかない、あるいは評価してもらえなかった理由を、そのやり方や考え方が正しくなかったからではなく「自分だったから」と考えているのです。

 だから、何を言っても、何をやっても、「自分だから」受け入れてもらえない、理解されない、評価されないと考えるのです。そうした「自分は周囲から不当な扱いを受けている」という思い込みからくるモヤモヤした不満をストレートに表現できなくて、「どうせ私なんか…」といじけるのです。

 ですから、いじけやすい人の本音は、「正当に自分を受け入れ、評価してほしい」なのです。ところが、その気持ちを素直に言えなくて、すねたような態度でいじけることで「どうしたの?」とかまって欲しいと訴えているのです。

 いじけている人に接するときの対処法には、いくつかの方法がありますが、相手のいじけた態度に寛容な気持ちで接するときには「その人の考えや思い、心情、傷つきや長所を正当に理解してあげる」ということです。

 言い換えれば、相手を正当に理解し褒めるということです。だからといってけっして甘やかしてあげましょうというわけではありません。

 そのためには、その人の話をきちんと聞いてあげることが大事です。そして、褒めるといっても、とってつけたような褒め言葉ではなく、その人が自分の長所だと内心で思っているようなことを察して、きちんと認めるということです。

 またいじけやすい人は、心に大きな負荷のかかるプレッシャーやストレスで自信をなくしていじけていることもあります。なので、相手のプレッシャーやストレスの解消に協力することでいじけやすい感情を解消することができる場合あります。とくに以前はそうでもなかったのに、急にいじけた態度をとるようになったのなら、その可能性が高いといえます。

 また、いじけやすい人が友人などの親しい人なら、ともに楽しみを見つけて楽しむのも良いことです。

 そうすることで、自分を理解してもらえた、受け入れてもらえた、かまってもらえたという実感が得られて、いじけやすい感情を徐々に解消していく可能性が高くなります。

 さらに、いじけやすい人は、人間関係の幅が狭いことから、人に対する視野も狭くなっている場合あります。

 交際範囲を広げることができれば、「どうせ自分なんか誰にも理解されない」という考えから、「理解してくれない人もたしかにいるけれど、理解してくれる人も同じくらいいる」ということを体験を通して気づくことができます。

 そうした体験から視野が広がり、未熟だった感情を成長させることが可能になります。


 ●相手がいじけたときは一定の距離を置いて相手にしない方法

 いじけやすい人への接し方には、そっとしておくという方法もあります。いじけやすい人はいじけることで、周囲の何かに対して不満なのだということを訴えているわけですが、下手にかまわずに、まずは好きなだけいじけさせておくというのもよい方法かもしれません。

 そのうち、いじけてても周りがかまってくれないとわかれば態度も変わります。決して無視したりするのではなく、いじけていることに気づかないふりをしてみるのです。そうすることで、いじけてても何の効果もないということがわかれば、いじけやすい感情を抑制することができるようになるかもしれません。

 相手にもよるとは思いますが、相手がいじけているということに気づかないふりをして、普段通りに会話したり接したりする。つまり、いじけることで周囲の関心をひこうとするいじける人特有の心理戦に乗らないということです。


 ●いじけた態度に厳しく諭すように接する方法

 そうはいっても、いつでも相手のいじけた態度に寛容な接し方をしてあげられるわけではありませんし、いじけかた次第では、そっとしておくのも難しいということもあります。

 また、常に相手のいじけに寛容でい続けることはその人にとっても、自分にとっても良いことではありません。そんなときは、はっきりと「いじけててもなんにもならないよ」と諭すことも必要です。

 ただし、その際に、そうしたいじけた態度を感情的に非難するのは逆効果です。

 いじけた態度をとることで結局はその人自身の孤立を招いてしまうこと、本当に欲しかった周囲の理解がますます得られなくなるということに気づかせてあげることが重要です。


自分のいじけやすい性格に気づいたら

 周囲が不快に感じない程度なら、ときにはいじけてみせるのも悪いことではありません。また、自分の意見や考えが通らなかったり、自分を認めてもらえなくて不満を感じるのは誰にでもあることです。子供の頃ならそうしたときに、いじけた態度を取れば、たいてい周りの大人がかまってもくれたでしょう。

 けれど、大人になってまでいじけていたのでは周囲の理解を得るどころか、面倒くさい人と思われて孤立してしまうことだってあります。それが度重なれば大人の振る舞いができない子供っぽい人と思われて、よけいに理解されにくくなります

 これまでにご紹介してきたように、いじけることは、その目的や思いとは裏腹に周囲にとって迷惑なことでしかありません。いじけても自分にとっても何のメリットもありません。本当に何かをわかってもらいたいのなら、下手でもいいから素直に思いを話せるように心がけることが大事ですし、上手下手にかかわりなく、自分の気持ちを素直に話すほうが、いじけるよりもずっと周りの理解も協力も得られやすくなります

 もちろん、自分の思いや考えを伝えるのは本当に難しいことです。いじけグセを治すのはそう簡単ではないかもしれません。けれど、だからといっていじけていたのではますます周囲から孤立してしまうことになります。まずはそうしたいじけた態度を表に出さないように心がける、いじけた言動を慎むことからはじめてみてはいかがでしょうか。


 最後まで読んでくださいまして、ほんとうにありがとうございます。あなたの心から望む幸せが、一秒でも早く叶えられますように。

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